こんにちは。こぐちです。
今日はこの1冊を紹介します。
著者:大嶋 信頼
出版社:ワニブックス
発売日: 2018/8/24
ページ数(ソフトカバー):191ページ
※本記事内の引用部分・表紙画像は、上記著書より引用。
人の言動にいちいち振り回されていませんか?
人の目が気になったり、人が考えていることを想像してしまったり・・
一方、そんなこと全く気にしない人たちっていますよね。リアルな世界にもWEBの世界にも。

前職では長年、人のことを気にばかりして働いてきたので、おそらく染み込んじゃったんですよね。
そんなマインドを切り替えたいと思って手にとったのがこの本です。
この本を読んで、「あえて鈍感になること」と「自分中心で生きることの大切さを改めて理解することができました。
他人の時間を生きるのではなく、自分の時間を生きることで人生をラクにしたい人には必読の本です。
では、自分が気に入ったポイントなど紹介していきます。
本書のポイント

本書が一番伝えたいことは、「あえて鈍感になって人生をラクにしよう」です。
なかなかそう思うだけではが面倒な人をスルーすることはできないんですよね。
なぜ人からの言動に反応してしまうのか、スルーすることの効果を知った後、具体的な方法が紹介されています。

〜実は人の言動にはそれほど深い意味はない〜
日本人は「謙虚であること」が美徳と考えられています。
そのせいで、明らかに理不尽でも他人を優先してしまったり、さらに「自分は我慢してるのにあの人はなんで!」となってしまいます。
謙虚でいればいるほど、周りの人が自分勝手に見えてきてしまうんですよね。
まずは謙虚に振る舞うということをやめてみませんか?
すると、実は自分勝手だと思っていた人たちは、別に自分勝手ではないことがわかってきます。
そして、気になっていた他人の言動にも(時にはわざと嫌がらせしているんじゃないかと思えるような言動でも)、特に深い意味がないことがわかってくるはずです。

でも、「別に深い意味がない」と思えるようになってからは流せるようになりましたよ。
まずは他人の発言にはそんなに意味がないと思うようにしてみるのはおすすめです。
人が自分に色々言ってくるのは「嫉妬」が原因
嫉妬の発作は「自分よりも下の立場の人間が、自分にはないものを持っている」という条件で発生します。
他人が自分に色んな小言を言ってくるのは、「嫉妬」が根本にあるということを理解しましょう。
自分のために言ってくれていると思えるようなことでも、自分に対する嫉妬です。
そして、その嫉妬は大体年上から年下の人に起こります。
自分の方が仕事が早い、自由に暮らしている、夢を追いかけている、楽しそう、ちやほやされている等など。。なんでも嫉妬の原因になりえます。
そして、その嫉妬は発作的に起こっているので本人も気づけません。

「自分中心」で生きよう
他人中心から、自分中心で生きることができれば、ラクだと思いませんか?
思い切って、そうしちゃいましょう。
「他人を優先しなくては」と思っているのは幻想です。
自分中心で生きることを決意しなければ、いつまで経っても他人の人生を生きることになってしまいます。
最初は、「自分が中心なんて!」と思うかもしれません。そして、周りから人が離れていってしまうんじゃないかと。。
でも大丈夫です。「自分を中心として生きている人」が集まってきます。類は友を呼ぶというやつです。
どんどん生きやすくなっていきますよ。

私も、色々な勉強をはじめて、色々なチャレンジを始めたら、学んでチャレンジをする人ばかりと交流するようになってきました。
2年ぐらいかかりましたが、今は本当にそういう環境にいられて楽しく思っています。
これからも自分中心で生きていきたいと思っています。
具体的な実践項目

沢山の具体的な事例が紹介されているなか、自分が気になった3つのポイントに絞って紹介しますね。
悪くないのに反省しても無意味だと知る
これまでは、誰かが怒っていたら「自分が悪いから相手を怒らせてしまったんだ」と相手の怒りを真に受けていました。そして「自分がダメ人間だから相手が私を正しい方向に導いてくれようとしているんだ!」と思っていました。だから、言われたことは真剣に受け止めて、そして自分を修正しなければいけない。それをしないと本当にダメ人間になってしまう、と本気で信じていたんです。
これ、多分周りを気にしてしまう人にしかわからない感情だと思います。
なんだか相手が機嫌が悪いと、自分に原因があるんじゃないかと思っちゃうんですよね。
でもそれ、完全に幻想です。相手には相手の怒っている理由が別にあります。
自分が悪くないのに反省しても全く意味がありません。
「自分のせいではない」と考えるようにしましょう。
でもこれだけだとなかなか実践できないと思います。
勝手に理由を作ってしまうといいですよ。
「朝家で嫌なことがあったんだ」とか「鳥のフンが落ちたんだ」とか、勝手に考えましょう。笑えるものとか、「意外とかわいいな笑」と思える方がいいかも。
本書では、「実は朝奥さんと喧嘩していた」という筆者の面白いエピソードが紹介されています。
上司からの小言は嫉妬だと考える
上司からなんだか色々小言を言われることってありますよね。
いや、もちろん指摘してくれてありがたい部分もあると思います。
でも、それも実は発作で起こっている嫉妬です。
本人も「相手のために」と思ってしまっているので嫉妬だと気づきません。
受け止めるべきところは受け止めつつ、「嫉妬してるのか」と流すことも覚えましょう。
全てを「真に受けて」いては、こちらも持たなくなってしまいますよ。

子どもだと割り切って相手にしない
脳内のストレスで発作を起こしている場合は、関われば関わるほど発作が酷くなる、という特徴があります。だから「発作を起こして子供になっている」とスルーすることで、相手の脳内の発作は自然と収まってきます。「ぞんざいに扱って私が悪いことをしたかも」と謝ったり、フォローしたりしてしまうと、どんどん発作が連発し、「この人は面倒くさい!」となってしまうんです。 「発作を起こしている子供は相手にしない」が最も簡単なスルー法なのかもしれません。
これも効果的なマインドだなぁと思いました。
もう、意味なく振り回されるのは終わりにしましょう。
相手が子どもだと思ってしまえば、そこまでイライラしないはず。
例えばパートナーに「あなたって何も考えていないわね」と言われたらかなり重く受け止めてしまうと思いますが、知らない子どもに「バーカ!バーカ!」と言われても別に気にしないですよね。
(これ気にしてしまう場合は、本書をガッツリ読み込んでスルースキルを磨きましょう)
もう、最終奥義は「相手は子どもだと割り切る」ことです。
本書の感想

この本を読んでいくうちに、筆者の方にすごく共感したんですよね。
本書に書かれている数々の例でも、「あるある!」と思うことばかり。
実際の例を出しながら解説してくれているので実践することで起こる効果も理解しやすいです。

以下、2点私が思ったことです。
謙虚さについて
本書では、「謙虚に振る舞うことをやめよう」という内容が書かれています。
実際自分もそう思っています。褒められたらそのまま「ありがとうございます!」と受け取るし、将来息子を紹介することになっても「できない息子で〜」なんて紹介は絶対にしません。
でも、例えば「自分はまだ学ぶことが沢山ある」といった、「謙虚な姿勢」は大切だと思っています。
また、生きていれば謙虚に振る舞う必要がある場面は多々あるでしょう。

謙虚に生きていた人は、謙虚さを一旦なくしても、謙虚さを発揮することはできると思います。
でも、謙虚さを知らない人が、謙虚さを身につけるのは結構たいへんですよ。
使い分けることが大事
もうひとつの私の考えは「使い分けることが大事」です。
全てをスルーしていても成長できない場面もあると思います。
スルーが行き過ぎると、本当に反省するべきところまで「あ、これは自分は悪くない!」と反省するべき点も見えなくなってしまいます。

まとめ
本書はこんな人におすすめ。
- 自分は気にしすぎているかも・・と疑っている人
- 人の言動を真に受けてしまう人
- 気にしすぎて精神をすり減らしている人
- 身の回りにいる「スルーできる人」の仕組みを知りたい人
- 上司の小言にいつも困り果てている人
- 同僚からの答えたくない質問に悩まされている人
ざっとこんな感じです。とにかく人の言動に振り回されてしまう人は読んでみることをおすすめします!
自分中心で生きることができるようになると、自由度が増えていきます。
そして、自由度が増えてくると、やりたいことにチャレンジできるようになってきますよ!
すると、自分のやりたいことや熱中できることもどんどん見つかってくるはず。
その第1歩は「他人の言動に振り回されない」です。ぜひ読んでみてください。