こんにちは。こぐちです。
今日はこの1冊を紹介します。
著者:草薙龍瞬
出版社:KADOKAWA/中経出版
発売日:2015/7/31
ページ数(単行本):224ページ
※本記事内の引用部分・表紙画像は、上記著書より引用。
「人の目が気になる!」「人の評価ばかり気にしてしまう」「他人の言動に振り回される!」「自分に集中できない!」という方、いませんか?
自分の人生に集中する!と数年前から意識してはいるものの、私はまだまだ人の目を気にしてしまうタイプなんですよね。
マインドを徐々に切り替えていくことで、今では転職もして夢の田舎暮らしも実現しましたが、人の目を気にしすぎていたらどちらも実現できていなかったと思います。
「同僚になんて言われるかな・・」「親はなんていうかな・・」「妻は同意してくれないよなぁ・・」などなど。
でも、今回読んだ『反応しない練習』をもっと早く読んでいたら、チャレンジがもっと早くできていたかもしれないと思ったんですよね。
具体的な解決方法やアクションが掲載されていたので、実践してみるとスッキリした気分になりました。
本書では、仏教の考えに基づき、結構クールに物事を捉えるヒントを様々な思考法と行動で解決に導いてくれます。
自分が役に立ったと思ったポイントと、具体的な実践項目を紹介します。
本書のポイント
悩ましい現実を作り出しているのは全て「心の反応」である
人はなぜ、悩み、執着を手放せないのか。なぜ日頃、さまざまな問題を抱えてしまうのか。そうした悩ましい現実を作り出しているのは、〝心の反応〟であることが、明らかになってくるのです。
〜中略〜
となると、私たちが日々心がけなければいけないことは、一つです。 「ムダな反応をしない」ことです。
本書の内容を一言で表すなら「ムダな反応をしない」です。
確かにそうですよね。
なにか物事が起こっても、心が反応しなければ悩むことはありません。
出来事が起こった事実と、感情は別ということ。これを理解することだけでも少し楽になる感じです。
承認欲があることを理解する
「わたしには承認欲があるのだ」と、素直に受け入れてしまう。不思議なことに、それだけで、あれほどの不満──それまでの憤懣、物足りなさ、さみしさ──が収まっていくことがあります。承認欲という、それまでの「心の渇きの正体」がわかるだけで、その不満状態から抜けてしまうのです。
承認欲という「反応の原因」がわかれば、ずいぶんラクになります。「でも、あの人(家族・世間)に認められたところで、それが一体なんなのだ?」と、超クールに考えられるようにもなります(ほんとに、それが一体何だというのでしょう)。
こうやって、ある種開き直ることができると楽ですよね。
「自分には承認欲がある」ということを理解せずに感情に振り回されるのは結構辛いですね。
過去の自分に言ってあげたいです。「その行動、全部承認してほしいからだぞ!」と。
具体的な実践項目
では、自分が実践している具体的項目をわずかですが紹介します。本書にはもっと沢山の方法や考え方が掲載されていますので、自分に合った方法がきっと見つかるはず。
心の状態を言葉で確認する
心の状態を「きちんと見る」だけで 反応せずに、まず理解する──これが、悩みを解決する秘訣です。特に「心の状態を見る」という習慣を持つことで、日頃のストレスや怒り、落ち込みや心配などの「ムダな反応」をおさえることが可能になります。
よく聞く方法と言えばそうなのですが、改めて実践してみることにしました。
「ちょっとイライラした」「あ、楽しいと感じてる」「モヤッとしたなぁ」こんな感じで言葉で確認をしていきます。
このことを仏教では「ラベリング」と言います。心の状態をラベリングしていくんですね。
このラベリングを、日常の動作にも応用していくといいそうです。
「今私はキーボードを打っている」「今私は画面を見ている」「今私は飲み物を飲んでいる」みたいな感じ。
メンタルヘルスの基本として、本書ではおすすめされています。
心の状態を言語化して把握するのは、自分をコントロールする第1歩かな?と感じています。
体の感覚を意識する
もう一つは、「感覚を意識する」という方法です。これは、ストレスや疲れが溜まった心をリフレッシュする、抜群の効果があります。
この方法は朝の散歩と組み合わせています。
本書でも紹介されていますが、歩きながら「左、右、左、右」と足の動きを意識することを2ヶ月ぐらい続けると、心の掃除ができるとのこと。騙されたと思ってやってみると、結構スッキリします。
自分の場合は、朝の散歩中YouTubeの音声を聞きながら学びの時間にしていたのですが、ここ数日は「心の掃除」の時間に使うようにしてみました。
悩みは常に心の中にあるため、心の外にある体の感覚に意識を向けることがベストの方法と紹介されています。
ちなみにメンタリストDaiGoさんも、「歩行瞑想」という方法を動画で紹介していますが、同じ効果のことだと思います。
➤ メンタリストDaiGo「年収8.1倍!最強の集中を作る歩行瞑想のススメ」
苦しみを手放す方法がある
苦しみを手放す。その「方法」がある 「判断」を手放すことは、ブッダに倣えば、意外と簡単です。 先ほど、「判断は、アタマの中にしか存在しないから妄想である」とお伝えしました。 びっくりするかもしれませんが、それが真実です。 「なんだ、判断って、妄想にすぎなかったのか!」と、気づいてください。まるで〝影絵のトラ〟に怯えていたようなものでしょうか。「正しい理解」は、心の闇を晴らしてくれるのです。
これは初めての考えでした。
確かに、全部妄想だなと感じたんですよね。
他人がどう考えているかとか、他人の目とか、全部妄想ですよね。
色々本で学んだとしても、結局妄想は膨らむんですよね。でも妄想にすぎなかったことを理解すると、「あ、これ妄想だわ」と結構軽く流せたりしますよね。
この方法、自分にとってはかなり有効でした。これを続けて、妄想から心が自由になるのを目指します。
自分のものごとに集中する禅の智慧
本書では、自分のものごとに集中する3つの方法が紹介されています。
- 目を閉じる
- ムダな反応をリセットする
- 目を開いて、目の前の作業に一心に取り組む
1.目を閉じる
心はなにかに触れれば必ず反応します。
外の世界を気にしすぎてしまう状態になったら、一旦目を閉じて、心の内側だけを見つめます。
2.ムダな反応をリセットする
次は心の状態を見ます。
1分とか3分とか時間を決めて、「今頭の状態はこんな状態だ」ということを客観的に観察します。
とにかくこれを、時間がくるまで続け、心をクリアにしていきます。
3.目を開いて、目の前の作業に一心に取り組む
時間がきたら、パッと目を開いて目の前の作業に取り組みます。
そのうち集中力が落ちてきたら、また「1.目を閉じる」に戻り、これを繰り返します。
本書の感想
自分なりの感想を書いておきますね。
瞑想の効果について
自分は2017年9月から瞑想の習慣を取り入れているのですが、それまでも高校生ぐらいから興味があって何度かチャレンジしていました。
色んな方法を知っていく中で最近思っていたのは、瞑想のポイントは、「余計なことを考える余地を与えないようにすること」なんじゃないかと思っていました。
マントラを唱えたり、呼吸に集中してみたり、感覚に集中したりなど、色々方法がありますよね。
でもこの本を読んで、心から敢えて意識をそむける手段として、心ではない体の動きに感覚を向けるということかなぁとちょっとつながった気分でした。(スピリチュアルな意味ではないです)
自分の人生を生きるための手段
この本は、「人の評価を気にしないようにしよう」と思って買った3冊の本のうちの1冊。
最初に読んだのですが、読んでよかったです。
人の評価を気にしたり、人の言動に振り回されている間は、「人の人生を生きている」状態なんですよね。
だからこそ、こういった方法を知り、実践することで徐々に自分の人生を生きることができるような気がします。
本書を通して学んだことを実践しはじめてまだ数日ですが、すごくスッキリ日常を過ごせそうな感じがします。
こんな悩みがある人は、生きるのが楽になる一冊ですよ。
- 人の目が気になる!
- 人の評価ばかり気にしてしまう
- 他人の言動に振り回される!
- 自分に集中できない!
今後も続けていこうと思う習慣のひとつになりました。良書です。